チーム紹介

新入生の君たちに問う


漕艇部監督 水田茂夫


東大入学おめでとう。長く苦しい受験勉強に耐えて日本の最高学府に入学した今、君は達成感に浸っていることでしょう。
しかし、東大入学はゴールではなく、君が数千人の東大生と共に迎えた新たなスタートラインです。世界に目を転じれば、アメリカや中国やロシアの一流大学に入学した全世界で数万人の秀才達もスタートラインを迎えています。やがて君は、彼らとビジネススクールの入試を競い、国際企業の就職インタビューを競い、やがてグローバルビジネスの現場で彼らと対峙する日を迎えます。そこで問われるのは、君が一流大学の出身かどうかではなく、互いが知力・体力・精神力を総動員して対決する場面で、彼らに負けないタフネスを君が持っているかどうかです。そこで要求されるのは、東大受験のために君が暗誦した正確無比の英文法ではなく、英字新聞や時事雑誌を数十分間で読破するスピードと、国籍や習慣の差を超えて相手の心に深く届く豊かな内容とを備えたコミュニケーションのための英語能力です。

人生の先輩として、私は君に問います。卒業するまでの4年間に、君はいかに自分を鍛えたいのか?
君の競争相手は、日本の秀才達なのか世界の秀才達なのか?

ボート部は、東大スポーツの中でオリンピックや世界選手権に出場した実績を持ち、その可能性とチャレンジを君に与える唯一の運動部です。ボートは勇者のスポーツであり、率先して苦しさに挑戦する勇気を君に求めます。2000mのレースでゴール直前まで競り合うとき、呼吸はあまりに苦しく肺が口から飛び出すのではと思うほどです。しかし、そのときは競り合う相手も必ず苦しいのです。自分が苦しいときは必ず相手も苦しい。だから苦しさに挑戦する勇気を持った者が勝つ。これはスポーツに限らず、人生のあらゆる戦いに通用する成功の鉄則です。

ボート部の先輩として、私は君に約束します。
1.世界の秀才達と対等に競い合うタフネスを君が身につけることを。
2.苦しさに挑戦する勇気を持った者が勝つという成功の鉄則を君が学ぶことを。

自分を鍛えるために東大ボート部の扉を叩くという、勇気ある人生の一歩を君が踏み出すことを切に祈念します。戸田の東大ボート部艇庫で君を待っています。